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TRS-MIDIの変換ケーブルを自作した

by めでたい

先日、ハードオフでYAMAHA MU100が1,600円で売っていたので衝動買いしてしまいました。

MU100はYAMAHAが製造していたXG音源に対応したMIDIモジュールです。

白状するとこの時はまだ上のキーボードと繋がってなかった

正直なところ、令和にもなってMIDIモジュールが必要となる機会はごく限られていると思います。

DTM用途では音色ごとにプラグインを用意したほうがはるかに高性能・高品質ですし、全音源のプリセットが必要な場合もサウンドフォントを使用したほうが簡単かつ選択の幅が広いです。

なので、本当にその音色が欲しい!という場合以外は用途を見出すのは難しいですが、「ロマンがある」の1言ですべて覆るので良しとします。

Windowsのデフォルト音源と比べると遥かにいい音

ということで購入後早速Novation LaunchKey MK3というMIDIキーボードを接続しようとしました。

何もしてないのにケーブルが壊れた!

LaunchKey MK3はUSB接続に加えてMIDI出力端子も有しているのですが、DIN 5pinの所謂MIDI端子ではなく3.5mmオーディオプラグによるTRS出力となっています。

ヘッドホン端子と勘違いしてる人少なくなさそう

LaunchKey MK3を購入して説明書を読んでいた際にこのことを知ったので、当時にAli Expressでサーチして一番上に出てきたMIDI(DIN 5pin) - TRSのケーブル(1.44 USD)を購入しておりました。

このケーブルを使用して意気揚々と動作確認を行ったところ、鍵盤を押そうがパッドを叩こうが一切反応しませんでした。

中古品なのでMU100側の故障も疑ったのですが、通常のMIDIケーブルが接続できる他のMIDIキーボードではきちんと音が出たのでこちらは問題なさそうでした。

LaunchKey MK3は新品で購入かつUSB側は普通に使えているので被疑の候補から外すとすると、この中華ケーブルが悪いという名探偵的結論に達することになったのです。

本記事を読む際に必要な事前説明

LaunchKey MK3を購入した当時はそこまで調べていなかったのですが、MIDI - TRSのケーブルには以下の2つの規格があるようです。

TRS MIDI A

TRS MIDI B

恐らくMIDI機器の小型化などを目的としてこのような変換システムが作られたと思うのですが、当初は上記の2つがメーカーごとにバラバラで搭載されていたようです。

MIDI Manufacturers Association(MMA)のサイト上にも、当時の各社の対応状況が記載されています

その後、MMAは2018年に上記のうちTRS MIDI Aの方を正式な規格として選択し、その後発売される製品では基本的にTRS MIDI Aが採用されるようになりました。

Novation社の製品も2017年まではタイプBを採用していたようですが、2019年発売のLaunchKey MK3はタイプAに対応しています。

回路図の通り、タイプAとBはTとRが反転しているだけなので、オーディオプラグの極性変換アダプタなどで反転させれば異なる方の規格へ対応することができます。

中にはポートでタイプを切り替えることができるようなコネクタ変換器も販売されています。

何もしてないのにケーブルが壊れた!

当初はケーブルの断線や上記規格が逆になっているところを疑ったのですが、試しにマルチメーターで調べたところなんと以下の様になっていることが判明しました。

泣く子も黙るオレオレ中華規格

商品ページにも対応表などの記載はなく、仮に購入時点で仕様を知っていたとしても博打で買うことになっていたと思います。

こうなると極性変換アダプタ等を使用してもどうしようもないため、ケーブルそのものをまずどうにかする必要があります。

買うと高いので自作する

だったらちゃんとしたケーブルを買えやという話ですが、まだそこまで普及していない規格のため購入しようとすると割とかかります。

特にAmazonで売ってる中できちんとタイプA対応が明記されているものは以下の2つぐらいでした。

ネットを漁ると国内外のGeek達は自作してることが多いようなので、私も自作することにします。

本編

上の端子がコラみたいになった

今回新たにDIN 5pinオスの端子を購入しました。(Ali Expressで0.8 USD)

TRSケーブルは元の不具合ケーブルを切断して調達します。

全材料を国内で調達したとしても秋葉原に行けば数百円で済むと思います。

あとは適当な工具(ニッパー、半田ごて、ペンチ等)を用意しています。

ケーブル切断・コネクタ分解後

失敗した写真しか残ってなかった

写真では非常に分かりづらいですが、このケーブルでは赤が左側(上記回路図の2)、白が右側(上記回路図の4)でした。

一応、残りの剥き出しの線が中央(上記回路図の3)です。

ハンダ付け完了後、コネクタを戻す前に繋いでテストしました。

チャンネル1に対して正しく入力されていることが確認できています。

ちょっとやり直した痕跡が見える

最後に導線をテープで皮膜してコネクタを戻して完了です。

失敗しなければ大体3~40分でできると思います。

使い所は……

ということで紆余曲折あって完成したのですが、今の所使用用途は全く思いついていません。

というのも、MIDI端子を接続するのにも電源供給のためにUSBも接続する必要があり、だったらPCに繋いだほうが楽だからです。

ただロマンはあるので定期的に使用したいなァという気持ちはあります。

信じてください。

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